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ニルスが出会った物語4 「ストックホルム」はどんなお話し?
パパ
イチタ
イチタ
「ニルスの不思議な旅」の主なシーンをまとめたダイジェスト版シリーズ「ニルスが出会った物語」の第4話「ストックホルム」です。
「ストックホルム」はスウェーデンの首都、水の都ストックホルムが舞台のお話し。
さて、今回もニルスはあまり登場しないと言っていますが…
イチタ
パパ
イチタ
パパ
イチタ
バイオリン奏者の老人 “クレメント” は、都会の生活に疲れ、故郷の村に帰りたいと思っていました。そんな時に ニルスを漁師から買うことになります。
出展 : ニルスが出会った物語4 「ストックホルム」
イチタ
クレメンスは、出会った見知らぬ老紳士に、故郷に帰りたいことを打ち明けます。
イチタ
老紳士は、故郷に帰りたいというクレメンスに、首都ストックホルムの成り立ちについて話をしてくれますが…
イチタ
イチタ
海からアザラシ達が、のちにストックホルムとなる島に上がり、美しい女性へと姿を変えます。
出展 : ニルスが出会った物語4 「ストックホルム」
イチタ
これ以上書いてはだめですね。
異世界からきたものが、人間の女性へと姿を変え、着ていたものを無くしてしまう…
どこかで聞いた話しですね…私は驚いてしまいました。
ニルスが出会った物語4 「ストックホルム」のさいてん
美しいストーリー、そして美しいラストに大人も子どもたちも胸を打たれるでしょう。
ニルスが出会った物語4 「ストックホルム」について、いちたの感想
パパ
イチタ
イチタ
そうです。ストックホルムはスウェーデン全ての国民にとってみんなの故郷なんですね。
本当の家がどこでも、生まれた街がどこにあっても、みんなが帰る故郷です。
ニルスが出会った物語4 「ストックホルム」について、さいごにパパからも
作者 “セルマ・ラーゲルレーヴ” の故郷への愛が満ち溢れた作品ですね。
“ニルスの不思議な旅” が書かれた頃は、スウェーデンにも産業革命の波が押し寄せ、文明化機械化が急激に進んだ時代でした。
一方で、スウェーデンの伝統が見直され、守ろうとする運動も盛んになった頃でもあります。
この本では “セルマ・ラーゲルレーヴ” が意図的に、伝統文化を守ることの大切さを本に盛り込んだのだと思われます。
本書末の解説から、 “セルマ・ラーゲルレーヴ” の言葉を引用しておきます。
ーつまり、子どもたちに無意識のうちに知識を与え、正しい視点で自分の国に誇りを持たせ、私たちの祖先がどんな仕事をなしとげてきたか、私たち自身ができることはなにかを、子どもたちに伝えるー
引用 : ニルスが出会った物語4 「ストックホルム」- 解説
国がどこであっても、そして日本人にとっても同じことが言えるのではないでしょうか。
そしてこの作品で無視できないのが、劇中劇の形式で表現される、老紳士がクレメンスに語る昔話です。
- 異世界から舞い降りた天女が、衣服を隠される。
- 元の世界に戻れずに、人間と結婚する。
日本の各地に伝わる「羽衣伝説」との類似性もたいへん興味深いと思います。
大人も十分楽しめる作品だと思います。
パパ
(2023/09/23 06:37:10時点 Amazon調べ-詳細)
以下の記事でも、ニルスが出会った物語を紹介しています。